【結論】何時間勉強したかよりも、何にどれくらい取り組めたかが大事
学生さんからの質問↓
「とりあえず毎日机に向かって勉強しているんですけど、ボーッと時間が過ぎてしまいます」
こちら、非常によく頂くお悩みです。勉強しなきゃと思ってとりあえず取り組むものの、なんとなく時間が過ぎてしまい結果的にはボーッと時間が過ぎてしまうということはないでしょうか?
頑張ろうとしている方ほどこのような状態になり、「時間をかけても覚えられない自分はダメだ」と自己否定してしまうことにも繋がります。そうなってしまうと勉強のモチベーションも下がるので悪循環になってしまいます。
では、どうすると良いでしょうか?
おすすめの対策としては、時間ではなく量に注目しましょう。
試験を突破するのに必要なのは何時間やったかではなく、どの程度試験本番で必要な知識を思い出し、組み立てて正解の選択肢や記述を積み上げられるかどうかです。
そう考えると、勉強をどれだけやったか程度を測るのは時間ではなく分量の方が適切です。質に関しても、もちろん良質なもの(=点数に繋がりやすいもの)というのが大切ですが、これは計測するのが難しいので日常の勉強量を測定するには不向きです。分量は例えば単語の量だったり、テキストのページ数だったり、過去問の問題数だったり、取り組んでいる内容によって計測しやすいものにするとよいでしょう。
このように分量を決めると、それを「終わらせなきゃ」というモチベーションが自然に働きます。時間の場合は座っていて何も考えなくても勉強時間としてはカウントされてしまいますが、勉強量は自分から取り組まないとカウントされません。このように少しでも自分にモチベーションが働くように設定してあげると前に進みやすくなりますよ。
また、目標としての分量を決める際には最低限の量と最大限の量を両方設定してあげると日々の変動に合わせて対応しやすくなります。
学校やアルバイトの事情などでどうしても急に忙しくなってしまう時期でも達成できるような最低限の量を決めておくと、「昨日目標に届かなかったからもうダメだ」といったぷっつんと諦めてしまうことが予防できます。また、逆に調子が良くて非常に捗る時もあるかと思いますが、この時にやり過ぎてしまうと翌日以降に反動が来てしまいますし、短時間で終わらせるインセンティブになりません。決めた量以上のことができたら勇気を持って一旦休みましょう。
残念ながらもう一瞬でもゆとりがないという試験直前期の場合は、ここまで余裕を持たせるのは難しいですが、勉強の習慣がうまく構築できていない段階では、このように量に注目するやり方を身につけていくと長期的にみて安定した結果を出せるようになります。
どのような目標設定の仕方が良いのか、実践上の細かいコツなどについても塾生の方々にはサポートしていっております。
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