こんにちは。
今回は皆さんがよく直面する課題の一つである必修対策について書いていきます。

動画でのご視聴はこちらからどうぞ!文章は動画の下にあります。

8割のハードルは超えられる

特に、必修科目の難しさは、合格基準の8割という高いハードルにあります。この点数基準を満たさなければ合格できないという明確なルールが存在します。これだけをみるとかなり厳しい、見込みがないと思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、毎年の結果をみてみると、例年受験生の約6割が合格しているという事実があります。毎年それだけの数の受験生が乗り越えているハードルです。自分には出来ないだなんて思う必要は全くありません。

リズムを作る

合格を目指す上で、この平均点を確実に超える戦略は、他の科目と基本的に変わりません。しかし、他の苦手科目に集中しすぎると、バランスを崩し、これまで築いてきた全科目に対する力が直前に落ちることがあり、必修落ちという状況に陥りがちです。このため、直前期には、他の科目の勉強を続けつつ、毎日必修問題を解く時間を確保することが重要です。私の場合は、朝起きてすぐに必修問題を解くといったリズムを作っていました。また、過去に合格された当塾の卒業生の多くも、決まった時間に必修問題に取り組む習慣を持っていました。例えば、お昼ご飯を食べる時にiPadで必修問題を解く、とか夜寝る前に必修をやる、といった形です

効果的な対策方法としては、まず過去問を解き、苦手な部分を特定してから、その知識を復習することが望ましいです。ただし、過去問の解答を暗記するだけでは、少し異なる問題に直面した際に迷ってしまう可能性があります。そのため、異なる角度からの質問に対応できるよう、幅広い対策を行うことをお勧めします。

おすすめの教材

具体的な教材としては、私は「必修navi オリジナル問題集(麻布デンタルアカデミー)」をお勧めしています。「過去問アンサー」や「実践」ももちろん良いものなのですが、この教材は必修知識で必要となるものやまとめが多めに載っているのが特徴です。ですので、まずは問題演習をしてから、ちょっと弱かった部分の知識について、戻って復習するということがやりやすくなっています。これが、過去問だけを解いていた場合にどういうことが起きるかというと、答えだけを覚えてしまって、少し違う聞き方をされた時に間違えてしまうということが起きてしまいます。

模試の活用方法

さらに、模試の活用方法についても触れたいと思います。

模擬試験自体は、過去の出題傾向を踏まえて出題されており、良い経験になるということと、他の受験生もその問題を解くことから、平均をクリアするという目標にプラスに働きます。ただ、模試の復習については合格圏内か圏外かで重要度が変わってきますので注意が必要です。

模試の復習について、戦いの準備としての武器の使い方に例えることができます。模試は、実戦に向けた自己の武器(知識と技能)の使い方を試す場として非常に重要です。すでに合格圏内にいる受験生は、この戦いの場で自己の武器を磨き、さらにブラッシュアップする段階にあります。模試を通じて、既に身につけた知識と技能をどのように活用できるかを見極め、さらなる向上を図ることが求められます。

一方で、合格圏外の受験生にとって、模試はまだ十分な武器を持っていない、あるいはその使い方を十分に習得していない場合の、自分の現在地を知るための重要なステップです。まずは、基本となる知識(武器)を身につけ、それをどのように実戦で用いるか(自主練習)を通して学ぶことが大切です。模試での結果をもとに、自身の弱点を見極め、それを克服するための戦略を練ることが必要になります。この過程では、ただ模試の結果にとらわれるのではなく、模試で気になった問題を見返し、自分のテキストや過去問に戻って、そこから得た知識をさらに深めることが重要です。最終的には、実際の試験、つまり実戦の場において、習得した知識をどう活用するかが、合否の鍵を握ります。

諦めたらそこで強制終了

必修試験は、精神的なストレスが伴うこともありますが、最後まで諦めず、一問一問に真摯に取り組むことが重要です。私が実際に歯科医師国家試験を受けた年は必修の削除問題が非常に多い年でした。受験生の中には、1日目の手応えが悪過ぎて2日目の試験を受けに来ないという方もしばしば見受けられました。しかし、その人達が出来なかったといって落ち込んだ問題が、実際には削除問題として採点に関わらなかった可能性も十分にあります。本番では、難しいと思っても削除問題になる可能性も頭に置きながら、希望の灯火は消さずに、最善を尽くしていただきたいと思います。

MDプラス一同応援しています。

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